早いもので、わらべうたの会を立ち上げて32年になります。その中で、多くのわらべうたを体験し、その楽しさや奥の深さに触れてきました。
大人にとっては、数えきれないほどのわらべうたを体験することは楽しいだけでなく、知識を増やす上でも意味のあることです。しかし、様々な背景を持ったこどものいる場所で実践する時、数を知っていること以上に、わらべうたをどう使うかの判断が重要になります。
ここ何年も、わらべうたの会では、多くのわらべうたに触れることと合わせて、1つのわらべうたでいくつ遊びが出来るかといった遊びのアレンジの仕方についても学び合ってきました。その場で学び合ったこと、話し合ったことを元に実践された結果から、この「1つのわらべうたをより深く」という思いを強くいたしました。
まずは、参加者が、今、「知っているわらべうた」もしくは、「取り上げたいわらべうた」、「興味のあるわらべうた」を掘り下げます。もし、わらべうたが未経験な方で当日使ったわらべうたの楽譜が必要な方は、後日楽譜をお渡しするなど方法を考えたいと思います。
また、わらべうただけではなく、こどもの発達に役立つ遊びや手作りおもちゃも取り上げたいと思います。(手作りおもちゃに関するHP https://konkon3.jimdo.com もご覧ください)
わらべうたの会が始まった頃の参加者は、ほとんどが保育所(園)・幼稚園と稀に図書館の読み聞かせの会のメンバーでした。単純に今と比較できることではありませんが、こどもを取り巻く社会もそこにいる親子も全体的に落ち着いていて、本に書かれている年齢にあった遊びが、ほぼそのまま当てはまっていたように思われます。それだけではなく、こどもたちが乳幼児期を過ごす施設の数や種類も多くなったように思います。それと同時にそこに関わるスタッフ(正規・非正規の職員)の業務内容も様々です。しかし、施設の種類や業務内容は増えても、こどもの育ちに関わることは同じです。
人が人を育てる「子育て」は文化です。文化は、人から人へ伝え、つないでいくものです。文献からも学ぶこともできますが、経験者から意見は貴重です。また、聞くばかりでなく、考えを話し、それについて違う角度からの考えを聞くことも必要です。また、同じ経験でも、他の人の話として聞く場合にはより冷静に受け止めることができます。現場で先輩から学ぶことに加え、こどもたちや利用者のいないところで話を聞いたり、話をすることで問題解決の方向が見えてくるのではないかと思います。
まずは、わらべうたの楽しさを体験してみませんか?わらべうた遊びに興味がおありでしたら、このHPの『お問合せ』または、090-4270-0314(堀口)までご一報ください。研修の進め方や希望をお聞かせください。
研修会のご依頼をいただきましたら、兵庫県尼崎市から伺うことになります。日帰りで伺える距離でしたら喜んでお引き受けしております。